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一番古い記憶

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自分が生まれる前の記憶、いわゆる前世・・・とかではなく
母親のおなかの中にいた時の記憶を覚えている人がいる
と聞いたことがあります。



残念ながら私にはそういう記憶はありません。


44歳の私が覚えてる一番古い記憶は

「誰かにおんぶされている記憶」です。


私の実家は茨城県。
当時、父、母、ひとつ年上の姉の4人で分譲の一戸建てに住んでいました。
隣には垣根を隔てて父方の祖父母が住んでいました。

祖父母は、その土地で最も古くから住んでいて
祖父母の家の周りに分譲の一戸建て住宅の団地が形成されていき
実家もその中の一つでした。

団地の案内図には、きっちりと均等に区分けされた団地の中に
ひときわ目立つ大きな敷地の祖父母の家があり
当時それが少し自慢でした。

祖父母の家と垣根を隔てているといっても、実際は垣根の一部が開いており
お互いの敷地の外に出なくても行き来することができるようになっていて
実家の庭の先が祖父母の家の勝手口につながっていました。

そこを、おそらく母か祖母におぶられながら見た様子が、私のなかで最も古い記憶。

いつもより高い視線で、誰か(母?、祖母?)の背中のぬくもりを感じていました。

おそらく3歳ぐらいのときで、誰におんぶされていたとか、何を話したとかは
ほとんど覚えがなく、ただおんぶされていた、ということだけを鮮明に覚えています。



私が物心がついたころには実家と祖父母の家はインターホンでつながっていて、
普段、我が家のお風呂が沸くとそのインターホンで
「お風呂沸いたよー」と連絡するのが私と姉の役目でした。
祖父母は毎日我が家にお風呂に入りに来ていたんですね。


確か電話回線も二軒で一本で、家の中に回線を切り替えるスイッチがあり
例えば我が家に祖父母宛の電話がかかってくるとインターホンで
「電話だよー、切り替えて」
とやっていました。

当時、玄関のインターホンなんてのもなかった時代ですから
今考えるとかなり珍しかったのかもしれません。



こうやってそのころのことを文字に起こしながら考えていると
忘れかけていた記憶がよみがえってくるものですね。


その後実家は人手に渡り、建て替えられてしまいましたが
祖父母の家は今は両親が住んでいます。

改築を何度かして昔の面影はあまり残っていませんが・・・




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